腸内環境不全とうつ病の関係 -その2-

腸内環境不全(善玉菌の腸内フローラの破綻)による臨床症状

(以下の症状の全てが起きるわけではありません。)

全身症状

・甘い物が異常に欲しくなる ・低血糖症        ・慢性頭痛
・強い倦怠感(慢性疲労)  ・筋肉や関節の痛み    ・神経炎
・アレルギー症状      ・皮膚炎(アトピーなど) ・化学物質過敏症
・集中力の低下  ・記憶障害  ・震え

※毒素は、腸から体内へ吸収されてしまうため、吸収された毒素の解毒のため、肝臓がフル稼働し始めます。肝臓が処理しきれなかった毒素は、血液で全身を巡る事になります。
身体は毒素を体外へ排泄するために、通常排泄するために使われない皮膚や子宮などから毒素を出そうとします。その為、アトピー性皮膚炎、慢性のニキビ、原因不明の慢性的な湿疹などの皮膚疾患や子宮筋腫や内膜症、月経困難症、PMSなどの婦人科疾患も招きます。

胃腸の問題

・食欲不振  ・慢性的な便秘や下痢  ・消化不良 ・腸炎  ・腹痛  ・吐き気
・逆流性食道炎 ・リーキーガット症候群(腸漏れ症候群) ・食物アレルギー

胃腸の問題

中枢神経系の問題

・不眠症  ・情緒不安定  ・抑鬱症状
・集中力の低下  ・学習障害  ・多動
・唇と足のうずき ・多発性硬化症 ・重症筋無力症

※腸内環境不全が原因となるうつ症状
強い倦怠感(慢性疲労)・不眠症・情緒不安定・抑鬱症状・神経過敏・知覚過敏など自律神経失調症やうつ病といった精神疾患と同じようなものがあります。通常のうつ病とは原因が異なるために、抗うつ剤を飲んでも症状は改善しません。

頭部や頚部の問題

・めまい ・耳鳴り ・頭痛 ・聴覚障害
・皮膚炎 ・無感覚 ・記憶障害
・慢性的な肩こり、腰痛

※悪玉菌は、腸内で炭水化物を発酵させたり、たんぱく質を腐敗させます。
食べ物が発酵や腐敗してしまうと、腸内でガスを発生させ腸を膨らませます。
結果として、食後お腹が張るという症状や、もたれるという症状を引き起こします。
またふくらまされた腸は、胃や肝臓・横隔膜といった内臓を上に押し上げたり、腰に対して内側から圧力をかけます。このような状態が、慢性的な肩こりや腰痛の原因になります。こんな時は肩や腰をもんだり、首や骨盤を矯正しても、肩こりや腰痛は改善する事はありません。

その他

・PMS等のホルモン異常
・副鼻腔炎
・膀胱炎 ・前立腺炎 ・腎炎

※生理痛や不妊等の婦人科疾患の原因にもなる悪玉菌のカンジダ菌
カンジダ菌の産生する有害物質はホルモンのレセプター(細胞にあるホルモンがくっつく場所)に結合する事があります。その有害物質が結合する事によって、身体は本来その細胞にくっつくはずだったホルモンがあると勘違いをしてしまいます。その結果、身体は体内に十分なホルモンが無いにもかかわらずホルモンがあるかのように働こうとしますが、実際はそのホルモンが無いため正常な働きができません。
そのようにして、ホルモンのバランスに異常がおきて現れる症状が、生理痛・月経不順・不妊・甲状腺機能低下などです。
またカンジダ菌が子宮や卵管で異常繁殖し、カンジダの菌糸が子宮内膜や卵管の内膜を傷つけることによって、不妊症の原因の1つになります。

腸内環境不全で起きる様々な精神症状

特徴

・日により波が大きいことがある。
・はっきりした要因がなく繰り返される。
・標準的な薬の治療をしても効果がない。
・休養しても症状が改善しにくい。または、改善しても軽度のストレスで再発してしまう。
・気分の落ち込みや不安はあるが、それ以上に身体的疲労感が継続する。
・発熱など伴うことがあるが、検査しても以上はないと言われる。
・医療機関により診断が一定せず、うつ状態、不安障害、パニック障害、適応障害、自律神経失調症など、明確な病名がわからない状態が続く。
また、以下のような典型的症状はあるが、重複して起きることがあったり、症状が変化することが起きる。

◆典型的うつ症状

・抑うつ気分 ・気力減退 ・集中力低下
・思考力の低下 ・不安や焦り ・不眠
・易疲労感  ・全身倦怠感 ・食欲不振

◆典型的パニック発作のような症状

・動悸  ・めまい  ・ふらつき ・気だるさ
・不安感 ・意識が遠のく感じ ・吐き気 ・冷や汗

◆重症化した症状

さらに重症化すると発達障害、統合失調症などと間違えられる様な、下記のような症状を伴うことも認められ、ドーパミン、アドレナリン、グルタミン酸、セロトニン、GABAなど脳内の様々な神経伝達物質のバランスが崩れていることが窺われます。

1. 自生思考・自動思考・連想思考(理由もなく不安感が強い)
過去のことが自然に頭の中に浮かんできて、憂うつな気分や、悲しくなる。
先々の心配、計画、予測などを考え続けて止まらない、考えがまとまらない。
ぼんやり考え事をしていて、時間があっという間に経過していることがある
(仕事をしていて、2つ以上のことを同時にこなすのが苦手で、急に別の仕事を依頼さ
れたりすると、あれこれと考え過ぎて混乱し、優先順位がつけられなくなる。)
2.被注察感(視線への過敏傾向)
3.他者に噂されている(悪く思われている)感覚、敏感さ(被害関係思考)
4.音の過敏性(些細な音や話声、特殊な音、人混みの中の雑踏などに敏感、驚き易い)
5.周囲の些細な動きに注意がそれて、自分の仕事などに集中できなくなる
6.暇な時間に落ち着かない、TVや本に集中できない
7.会話中に相手の話している内容がわからなくなる、会話中に上の空になる
8.自分の行動を、他人ごとのように冷静に見ているように感じる
自分と生きている社会との間にギャップを感じる
(自分だけ、薄い膜やカプセルの中にいる感覚などがある)
9.物忘れが多くメモをたくさんする
ある事をしている途中で、別の用事や要件が浮かんで行動してしまい、先にしていた
事を忘れてしまう
10. 無意識に独り言を言うことが多い
11.頭の中に音楽が流れる頻度が多い

次回は原因と検査についてお話します。