★血中に漏れ出したがん細胞
=CTC(血中循環がん細胞)
を捕捉する先端検査がCTC検査
がん細胞は1ミリ位の大きさになると「新生血管」を作り、血管とつながり、それを通して血管から酸素と栄養を吸収してさらに増殖を進めていきます。
この増殖の過程で、新生血管を通してがん細胞が血管内に漏れ出します。
この血中に漏れ出して循環するがん細胞のことをCTC(Circulating Tumor Cells:血中循環がん細胞)といい、そのCTCを捕捉(検出)できる先端検査がCTC検査になります。
1. 悪性度の高いがん細胞だけを捕捉
がん細胞には、悪性度の低いものと高いものの2種類あります。血液中に漏れ出す、CTC(血中循環がん細胞)には大きく「上皮性がん細胞」と「非上皮性がんである“間葉系がん細胞”」の2種類のがん細胞があり、マイクロCTC検査は上皮間葉転換(EMT)をおこした悪性度の高い“間葉系のがん細胞”のみを捕捉できることが大きな特徴です。
※上皮間葉転換EMTが生じることで、がん細胞は高い運動性を獲得し(悪性度が高くなり)、より多臓器への浸潤・転移が引き起こされるリスクが高まります。
これは左から右へがんが進展・悪性化している様子を表した図ですが、最初がんは悪性度の低い上皮性のがん細胞のみで、新生血管を通じて血中にこの上皮性のがん細胞が漏れ出します。ただ悪性度の低い上皮性のがん細胞は血中に漏れ出しても、自己の免疫ですぐに消されてしまいそんなに怖くありません。
そしてがんが進行して悪性化していく過程で『上皮間葉転換EMT』がおこり、このように『間葉系のがん細胞』に形質変化をおこします。その悪性度の高い間葉系のがん細胞も、新生血管を通して漏れ出してきて浸潤・転移を起こします。
『マイクロCTC検査』は、たった1回の採血だけで、この『間葉系のがん細胞』を特定して補足(検出)でき、その個数まで明示することで、ここまで進展している『悪性がん細胞』が体のどこかにあるということが、特異度94.45%という非常に高い精度でわかります。
現在、日本人の2人に1人が「がん」を発症し、40代以降では約40%以上が「がん」で亡くなる状況になっています。そして、日本での5大がん(肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がん)では、ステージ1で発見された場合の5年生存率が94%に対して、ステージ4まで進行していた場合では5年生存率が23%と大きく低下します。がんの発症率が高まるなか、ますます早期発見の重要性が示されています。
がんは浸潤・転移をしなければ、そのために、浸潤や転移を起こす悪性度の高い“間葉系のがん細胞”を早い段階で捕捉することが重要!
がんの世界有数の研究治療施設である米国の『MDアンダーソンがんセンター』が開発した『CSV:細胞表面ビメンチン抗体』の世界独占利用権を獲得した独自検査手法の導入により、血中に漏れ出して循環しているこの「間葉系がん細胞」のみを特定して『特異度94.45%』という非常に高い精度で検出できるようになりました。
1回 200,000円 (税込)
※ご希望のかたは事前にご予約ください。
お問合せ後、すぐに検査できる場合もございますが、検査会社の予約が取れない場合もございます。
~従来の全身がん検査との費用や時間の比較~
●マイクロCTC検査
たった5分の採血のみで、血液がん以外の全てのがんリスクを細胞レベルで非常に高い精度でスクリーニングできます。
従来の画像診断の検出限界とされていた1cm以下の大きさのがん(超早期がん)も細胞レベルで検出し、悪性度の高いがんリスクを特定します。