「手当て」の効果
「手当て」という言葉からどんなことを想像しますか?「goo辞書」には1.ある物事を予測して用意すること、準備。2.病気やけがの処置を施すこと、処置。3.労働の報酬として支払われる金銭…など他にもいくつかの意味があると書かれていました。私自身は「2」の処置が真っ先に思い浮かびましたが、普段の生活や状況によって思い浮かべる順番が変わってきそうで、それはそれで興味深いなと考察してしまいたくなるのは心理職ならではの癖かもしれません。さて、今回の「手当て」は言葉のとおり「手を当てる」という行為についてのお話です。お腹が痛いときに痛いところを撫でたり、泣いていたときに背中をさすられて落ち着いた気持ちになったことがありませんか?直接解決ではないにもかかわらず、からだに手を当てられたことで落ち着く体験をされた人は少なくないと思います。
マッサージやエステでももちろんですが、身近な、信頼のおける人とのボディタッチにも心を安らげる効果が期待できます。手と手を重ねてみる、肩に手を置いてみるなどお互いにとって「心地良い」を探してみてください。また、「手当て」はセルフケアとしても有効です。自分の手を頬やお腹に当てて深呼吸してみる、痛くない程度の強さで肩や腕、足などをトントンとリズミカルに叩いてみるのもお勧めです。血行が良くなり安眠効果も期待できますので、ぜひ試してみてくださいね。
臨床心理士 柳瀬
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