うつ病の初期症状とは?見逃しやすいサインに注意
✅ チェックリスト:もしかしてうつ病のサインかも?
以下の項目で、あてはまるものが2つ以上あれば注意が必要です。
チェック |
症状・変化 |
☑︎ |
理由なく疲れが続いている |
☑︎ |
寝つきが悪い/夜中・早朝に目が覚める |
☑︎ |
楽しかったことが楽しく感じられない |
☑︎ |
気が散りやすく、ミスが増えた |
☑︎ |
イライラしやすくなった |
☑︎ |
食欲の変化がある(減退/過食) |
☑︎ |
「自分はダメだ」と思うことが増えた |
☑︎ |
死にたい、いなくなりたいとふと思うことがある |
☑︎ |
朝、起きるのがつらくて仕方ない |
☑︎ |
周りに「元気がない」と言われたことがある |
※チェックが多いほど、心が疲れている可能性があります。
「なんとなく気分が落ち込む」「やる気が出ない」「ずっと疲れている気がする」 そんな日々が続いていると感じたことはありませんか?
それは、もしかしたらうつ病の初期サインかもしれません。
うつ病というと、「ずっと泣いている」「布団から一歩も出られない」といったイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実は初期のうつ病の症状はもっとわかりにくいものです。
ここでは、そんな見逃されがちな“心のSOS”について、わかり易く解説していきます。
●「うつ病=心の病気」ではなく、「心と体、両方にあらわれるもの」
うつ病は、脳の働きがうまくいかなくなることで、気分や意欲に影響が出る病気です。心だけでなく体の調子にも関係してきます。 そのため、初期症状は「気持ちの落ち込み」だけではありません。
体の不調や生活のちょっとした変化が、うつ病の始まりを知らせてくれていることもあるのです。
●見逃しやすいうつ病の初期症状とは?
では、具体的にどんなサインがあるのでしょうか?以下に、特に見逃されやすい初期症状を紹介します。
- 疲れが取れない、だるい
「ちゃんと寝たのに疲れが残っている」「何をするにも体が重い」など、原因がはっきりしない疲れや倦怠感が続く場合は要注意です。
体の問題というより、心の疲れが体に出ていることもあります。
- よく眠れない/逆に眠りすぎる
眠れない夜が増えたり、夜中や早朝に目が覚めてしまったりするのも、うつ病の初期症状のひとつです。
一方で、いつまでも眠ってしまう、日中も眠気が抜けないという「過眠」タイプの方もいます。
- 好きだったことに興味がわかない
以前は楽しかった趣味や遊びに、突然興味が持てなくなるのもサインです。
「なんでだろう」と自分でも理由がわからないまま、心が無感動になってしまう状態です。
- 集中力が落ちる、忘れっぽくなる
「本が読めない」「テレビの内容が頭に入ってこない」「やらなきゃいけないことを忘れる」など、集中力や記憶力が下がることもあります。
これは脳の働きが疲れているサインでもあります。
- イライラしやすくなる
うつ病というと「静かな落ち込み」のイメージがあるかもしれませんが、イライラや怒りっぽさとして表れることもあります。
とくに男性や思春期の方に多く見られる傾向です。
- 食欲がなくなる/食べすぎてしまう
食欲がわかなくなったり、逆にやけ食いしてしまったりするのも心の不調のサインです。体重の急な増減があった場合、体の病気だけでなく心の問題も考えてみましょう。
- 「自分はダメだ」と感じるようになる
何かうまくいかないと、「どうせ自分なんて…」と自分を責めてしまうことが増えるのも、うつ病の入り口に見られやすい心の動きです。
ちょっとした失敗に必要以上に落ち込んだり、自己否定が強くなるときは、要注意です。
●なぜ見逃されやすいのか?
これらのサインは、「誰にでもあること」「ただ疲れているだけ」と片付けられてしまいがちです。
実際、本人も「気のせいだろう」と思ってがんばりすぎてしまうことが多いです。
ですが、日常生活にじわじわ影響が出てくるような変化が続いている場合、それは“普通の疲れ”とは違います。
大切なのは、「以前の自分と比べてどうか?」を目安にすることです。
●どんなタイミングで受診すべき?
次のようなことが続いているようであれば、無理せず一度メンタルクリニックなどに相談してみましょう。
- 2週間以上、気分の落ち込みや疲れが続いている
- 日常生活や仕事・勉強に支障が出ている
- 「死にたい」「消えたい」と思うことがある
- 家族や周囲の人に「いつもと違う」と言われた
うつ病は早めに気づいて対処すれば、回復も早く、再発もしにくくなることがわかっています。早期発見・早期対応がとても大切なのです。
●最後に:がんばり屋さんほど注意が必要です
うつ病は、真面目で責任感の強い人ほどかかりやすい傾向があります。
「弱音を吐いてはいけない」「もっとがんばらないと」と無理をし続けた結果、ある日突然心が限界を迎えることも少なくありません。
「これは自分の甘えだ」と思わず、まずは自分の心と体の声に耳を傾けてください。
そして、必要であれば、専門家の手を借りることも“立派な自己管理”のひとつです。
心の不調は、誰にでも起こりうるものです。
大切なのは、「変化に気づくこと」と「ひとりで抱え込まないこと」。
あなたの気づきが、心の健康を守る第一歩になるかもしれません。
院長 佐久間一穂
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