呼吸で整える
私たちに備わっている自律神経は、自分の意思とは関係なく身体を健全に保つために、呼吸・循環・消化・生殖・排泄などの機能を調節するよう自動的に働いています。自律神経には、心身を興奮させる交感神経と心身をリラックスさせる副交感神経があり、この自律神経の機能の中で、自分自身でコントロールできるのは呼吸だけです。
普段、私たちは無意識に呼吸をしていることが多いですが、緊張やストレス状態が続くと呼吸は浅く短くなりがちです。この浅く短い呼吸では交感神経が優位に働きやすく、自律神経のバランスが崩れて免疫力の低下などを引き起こす可能性があります。
心身の緊張やストレスを感じたら、呼吸を意識して行い、その回数や速さをコントロールしてみましょう。ゆっくりと深呼吸をすることは副交感神経を刺激して、交感神経が優位の心身をリラックスさせる効果があります。ぜひ、仕事や家事の合間に深呼吸を取り入れてみてください。軽く目を閉じて深呼吸を行うと、自分の呼吸に意識を向けやすくなるのでお勧めです。また、就寝前の深呼吸も睡眠の質改善に役立つのでお勧めです。
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