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超加工食品の過剰摂取は、メタボ、糖尿病、ガンなど様々な健康障害の隠れた原因?!

  超加工食品とは、一般家庭での調理に使用されない物質、カゼイン、硬化油、加水分解タンパク質、液糖、香料、甘味料、着色料、安定剤、防腐剤、乳化剤などの食品添加物を多く含む食品のことです。例えば大量生産された菓子パン、スナック菓子、菓子類、ミートボール、肉製品、インスタントラーメンなどです。

食品添加物は、保存料や甘味料、着色料や香料など、製品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるもののことで、超加工食品に欠かせないものです。

この超加工食品の摂取量増加に伴い、それによる健康問題の研究が進んでいます。

●超加工食品の摂取量増加は、発ガンや死亡リスクをたかめている!

 フランスの研究結果では、成人約10万人平均5年間にわたり追跡調査で、食事中の超加工食品が占める割合の高さと、がん全体、乳がんのリスクの上昇との間に関連が認められ、スペインの大規模な研究では、超加工食品の摂取量が増えると死亡率が比例して上昇するという研究結果が出ています。

 これら世界的な研究結果から、超加工食品と発ガンや死亡リスクとのつながりの背景に、食品添加物の関連があるのではないかと指摘されています。

また、超加工食品の摂取過剰が、肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの原因になっているとの報告もあり、様々な疾患を招く危険性があると推察されています。

 

●危険性の高い食品添加物

 特に気を付けたい添加物を、項目ごとにご紹介します。

<A>発がん性の可能性がある添加物

1)亜硝酸ナトリウム発色剤

 製品例:加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコン)、魚卵類(いくら、たらこ)など

 特に、肉に含まれるアミンという物質と化学反応を起こし、発がん性物質が発生する

 可能性が高まる。    

2)安息香酸Na保存料、防腐剤

 製品例:栄養ドリンク、清涼飲料水、炭酸飲料(炭酸)、サラダドレッシング(酢酸な 

 ど)、ジャムやフルーツジュース(クエン酸)、漬物(酢酸)、調味料、冷凍ヨーグルトト

 ッピングなどの酸性食品に最も広く使用されている。

 安息香酸ナトリウムと一緒に、VitCなどの酸を摂取すると、猛毒のベンゼンが生成さ

 れることがある。ベンゼンは、発がん性があり、白血病を引き起こすリスクがある物

 質。

3)臭素酸カリウム小麦粉改良剤

 製品例:パン製品

 明らかな発がん性があり、EUでは使用が禁止されている添加物。

4)タール色素着色料赤色○○号黄色○○号などと表記)

 製品例:明太子、菓子パン、チョコレート、ゼリー、ガムなどのお菓子や、たくあ 

 ん、紅ショウガなどの漬物、その他にも幅広い食品に使用

 イギリスの食品基準庁(FSA)は、赤色40号と赤色102号、黄色4号、黄色5号を含

 む6種類のタール色素が、注意欠陥障害の原因になる恐れがあるとの理由で、食品メ

 ーカー等に自主規制を促している。

 アメリカやカナダでは、赤色2号と赤色102号、赤色106号は、がんやアレルギーを

 引き起こす可能性があるとして、使用が禁止されている。

 赤色3号は、甲状腺に異常を生じる可能性があり、ドイツでも使用が禁じられてい 

 る。 タール色素は、胎児に障害をもたらす可能性があるとの指摘がある。

5)防カビ剤(OPP、TBZ、イマザリルなど)保存料

 製品例:オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類や、バナナをはじめとし

 た、フルーツなどの農産物に使用されている。日本で売っているフルーツは、海外産

 の輸入品が多いため、輸入の途中で傷んだり、カビが増殖するのを防ぐために、防カ

 ビ剤を使用している。

 発がん性や、先天性障害児が生まれる確率が高まると考えられている。

 妊娠中の方は、特に気を付けたい添加物のひとつ。

6)合成甘味料(アスパルテーム、サッカリン、ネオテーム、アセスルファムKな 

  ど)

 製品例:カロリーゼロ商品、お菓子、アイスなど

 特にアスパルテームに注意、最も危険性を疑われている合成甘味料で、「カロリーゼ

 ロ」「ノンカロリー」とのうたい文句で販売されている、ダイエット系のジュース

 やお菓子などによく使用されている。

 アスパルテームは、脳腫瘍や白血病のリスクや以外にも、頭痛、めまい、不眠、味覚

 障害、知能低下・認知症・心疾患・アトピーなど様々な障害を起こす可能性がある。

 サッカリンやネオテームも、発がん性の疑いが強い。

 アセスルファムKは、肝臓障害や免疫力低下を起こす可能性がある。

7)BHA・BHT酸化防止剤

 製品例:バターやマーガリンなどの油脂、乾燥わかめなどの乾燥魚介製品、冷凍魚介

 製品などに使用。

 遺伝子に異常を起こさせ、発がん性の疑いが強い。

 環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)は胎児に作用し、生殖器の奇形、行動異常、学

 習障害などを引き起こす危険性が指摘。

 オーストラリアやスウェーデンでは全面禁止、アメリカでは乳幼児への使用を禁止し

 ている。

<B>毒性が強い添加物

1)亜硫酸塩漂白剤、酸化防止剤、保存剤

 製品例:酸化防止剤としてワインやビール、漂白剤としてドライフルーツ、かんぴょ 

 う、甘納豆、煮豆、豆腐、ゼラチン、コンビニ弁当、カレーやラーメン等のレトルト

 食品、その他にも、海老やカニなどに黒ずみを抑えるために使用。

 亜硫酸塩には強い毒性があり、人によっては頭痛や胃痛を引き起こす。

 また、肝障害を起こす疑いがある。

2)次亜塩素酸ナトリウム漂白剤

 製品例:魚介類や肉、カット野菜の食中毒防止

 食品添加物のなかでも最も毒性が強いものですが、使用したあとに洗い流すという理

 由で、表示が免除されている。

<C>一括表示が可能な添加物

1)カラメル色素着色料

 製品例:ソース、コーヒー、コーラ、お菓子など

 カラメル色素はⅠ~Ⅳの4種類あり、なかでもⅢとⅣは発がん性が認められている。

 しかし表示では「カラメル」「カラメル色素」としか記載されないため、どれが使わ

 れているのか知ることができません。 

2)リン酸塩乳化剤、pH調整剤、酸味料

 製品例:あらゆる加工食品に使われており、表示には「リン酸塩」と書かれていない

 こともある。

 プロセスチーズなどの乳製品(乳化剤)、

 コンビニのパンやおにぎりなど(pH調整剤)

 コーラなどの清涼飲料水(酸味剤)

 リン酸塩の過剰摂取は、腎機能の低下の誘発、カルシウムの吸収の阻害、骨がもろく

 なるなどの可能性がある。

<D>味覚を壊す添加物

調味料(アミノ酸等):特に、L-グルタミン酸ナトリウム

 製品例: お菓子やスープ、カップ麺、カレールウ、かまぼこや漬物、焼き肉のた 

 れ、麺つゆ、ドレッシング、だし用パウダーなど、「うまみ」を出すための化学調味

 料で、あらゆる加工食品に使われている。

 調味料(アミノ酸等)の問題点は、あらゆる食品に添加されているので、使われてい 

 ないと「物足りない」「おいしくない」と感じてしまうこと。小さいころからこの味

 に慣れてしまうと、食材本来のおいしさが分からなくなり、大人になっても化学調味

 料を取り続けることに繋がります。グルタミン酸ナトリウムは、多量摂取によって、

 脳の海馬や視床下部に影響を及ぼし味覚障害がおきる可能性が指摘されています。

 グルタミン酸ナトリウムは、アミノ酸という核酸系調味料で、尿酸が増えて痛風の発

 症率が高くなります。

 また、グルタミン酸ナトリウムの摂り過ぎは、興奮性・神経伝達物質による過剰な刺

 激が神経細胞を破壊し、アルツハイマー、パーキンソン病、知能障害、うつ病、めま 

 い、注意欠陥多動性障害、不眠症の原因になる可能性が指摘されています。

 

~まとめ~

*食品添加物の摂取による疾病リスクからの自己防衛を!!

 食品添加物天国の日本は、コンビニエンスストアなど超加工食品が簡単に手に入る環

 境で、食品添加物を毎日摂取する食事が当たり前になっており、長期間の添加物摂取

 による健康問題が起きても不思議ではない現状と考えます。

 しかし、ほとんどの人は、食品添加物を摂取しない生活は考えられないのが現実で

 す。健康を維持するためには、なるべく危険な食品添加物を含む食品を避ける注意や

 工夫をし、体の解毒力を高める生活をするなどの自己防衛が必要になっています。

 

 

<参照>

 *「スーパーで買ってはいけない食品ガイド~体に悪い添加物がよくわかる!」    

                             渡辺雄二著

 *「体を壊す10大食品添加物」 渡辺雄二著

 *「食品の裏側」安部司著

 *食品添加物リスト – 生活クラブ生協  

 

 

   ミチワクリニック

   院長 佐久間一穂

   michiwaclinic.jp

 

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