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カウンセリング、そして、カウンセラーの仕事

 

よく「カウンセリングは、敷居が高い」ということを耳にします。それは、人に悩みを話したくないから、弱音を吐きたくないから、うまく話せないからだったりするかもしれません。また、(料金が)高いから、効果が分からないから、かもしれません。

 

私たちは日々の生活で悩んだり、ストレスを感じたりしますが、周りに気軽に相談できる人がいれば、カウンセラーは必要ないでしょう。悩みを相談するのにお金と時間をかけることが、日本の文化にはあまりなじみがないのは、身近にすぐ相談できる環境があったからだと思われます。一方、欧米では法律に関わることは弁護士に、病気のことは医師に、税金のことは税理士など、専門家に時間とお金をかけて相談する文化があり、「心」の問題や課題はカウンセラーに相談することは特別なことではなく、とても身近で一般的です。

 

実は『心理カウンセラー』は特別な資格がなくても名乗れます。

日本社会の核家族化が進み、地域コミュニティが薄れたこと、インターネットやデジタル化が進んだことで、身近に相談できる環境が少なくなり、「心」の専門家のニーズが高まって、国家資格として唯一の心理系の資格である公認心理師が誕生しました。2017年の公認心理師法によって制定された公認心理師は、厳重に守秘義務が課せられています。公認心理師よりも先に誕生した臨床心理士は20年以上の歴史があり、守秘義務についても同様に倫理綱領で厳密に定められています。

 

公認心理師と臨床心理士は一定の知識と経験がないと取得できない資格であり、カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)は、医療や学校、企業、児童相談所、保健所、刑務所、自治体など、さまざまなところで働いており、守備範囲は他の職業に比べ広いことが特徴と言えます。そんなカウンセラーですが、残念ながら“魔法の杖”は持っていません。なので、カウンセリングで何でも解決する、すぐに効果が望めるものではありません。

 

カウンセラーはじっくりと話を聞き、どうしたらいいのかを相談者と一緒に考えます。カウンセラーは、相談者がご自身を振り返り、自分で人生を決めていくための“鏡”のような存在です。必要に応じて、カウンセラーは認知行動療法やマインドフルネス、リラクセーション、来談者中心療法、精神分析的療法などの心理療法も行います。カウンセラーによって得意な心理療法は違いますし、ご本人と相性の良い心理療法もそれぞれです。また、カウンセリングはカウンセラーとの相性によっても効果に違いがあるものです。

 

肩こりがひどかったらマッサージや整体に、髪のダメージはヘアサロンでヘアケアをと、技術があって相性の良いプロの方を選んでケアしたり、メンテナンスしていることがあると思います。心のケアも同様に、相性の良いカウンセラーを見つけて、カウンセリングで心のメンテナンスをする、と考えられます。

 

「やる気がでないなぁ」「ちょっと疲れてるなぁ」「何だかイライラしやすい」「パートナーとうまくいっていない」など、普段ありがちに思える悩みやストレスにこそ、カウンセリングはお勧めです。ちょっとした悩みやストレスでも、定期的にカウンセリングにかかることで、状態の悪化を軽減できる場合もあります。ぜひ、心のメンテナンスとして気軽にカウンセリングを受けていただけたらと思います。

 

臨床心理士 細野 カウンセリングについて 👆

 

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